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【読書】世界が見える!『マサイのルカがスマホで井戸を掘る話』

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こんにちは! NANDEMO編集部 あまたつです。

海外ドラマを見ていて腹立たしい事があります。日本人の描かれ方です。中国か韓国かわからないような町並みに、したこともないみたいな変なおじぎ。いまだにラストサムライでもいると思っているんでしょうか。日本の事を知らないで日本を語るでない!と思ってしまします。

 

そんな事を言ってる私も、実はマサイ族といえば、まだ未開の土地に住む、狩りをして生活し、電気もガスないみたいなイメージしか持っていませんでした。

全然違いました。ある意味ショックです。私はまだ日本にはサムライがいると思ってる外国人といっしょでした。みなさんにも本当のマサイ族を知って欲しく、ご紹介します。

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『マサイのルカがスマホで井戸を掘る話』ルカ・サンテ&GO羽鳥・著

 

本の内容

この本の内容は、2015年からロケットニュース24というニュースサイトに連載されているものをまとめたものです。

rocketnews24.com

このニュースサイトで編集長をなさっているGO羽鳥氏が取材で訪れたマサイの村で知り合ったルカという青年とのやりとりです。この本は2018年に学研出版から出されていて、それから2年たっていますが、まだまだ連載は続いています

すべてのはじまり

ルカという青年がGO羽鳥氏に、井戸を直す資金を寄付して欲しいと願い出ます。日本人なら金を出してくれると思ったのかも知れません。普通の人なら、少しでも寄付するかもしれません。しかし、GO羽鳥氏は普通の人ではありませんでした。漫画家であり、編集長であり、ときどき女装もするし、キックボクシングもやる破天荒な人なのです。そんな、人に声をかけてしまったのですから、ただじゃ金は出しません。自分で稼げと。スマホをやるから自分で取材して送ってよこせと。報酬はやると。このやりとりが全てのはじまりです。

 

ルカ青年が写真と状況をGO羽鳥氏に送り、GO羽鳥氏はその写真について質問をします。それにルカ青年が答えた事をもとに、それをGO羽鳥氏が訳す(翻訳を越えた超訳)形で、話は進みます。

連載中のサイト「マサイ通信」

この本は2年前に出版され、もう井戸を掘るレベルではないとこまで来ています。ネタばれになってしまうともったいないので、言いませんが、この本はマサイ族の基礎知識を得るには最高の教科書と言えます。私のように、全く知識のなかった人が、現在のサイトをすんなり受け入れられるでしょう。

rocketnews24.com

ルカ青年とGO羽鳥氏の関係性

本の話がおもしろいのはもちろんです。でも、私は、ほとんど面識のなかったマサイ族のルカと、日本に住む編集者GO羽鳥氏が、スマホだけでつながり、時には大げんかし、励まし、なだめて記事を書き続ける様子がすごいと思うのです。ただの友情ではない上司と部下でもない、何か特殊な関係に、この本、この「マサイ通信」の魅力がつまっています。

 

スピンオフ?

ロケットニュースでは、マサイ族のルカだけではなく、ケニアのタクシー運転手チャオスの「カンバ通信」というサイトもあります。この方も、GO羽鳥氏にゆかりのある人で、現地に取材にいった時の運転手さんだそうです。この人の話しも非常におもしろく、日本にいながら、現地ケニアのリアルを見ることが出来ます。

rocketnews24.com

 

マサイ族にもコロナの魔の手

世界中に広がる新型コロナの魔の手は、マサイ族にも伸びています。マスクをするマサイ族の姿、ケニアのタクシー運転手チャオスはコロナのせいで奥さんと離れて暮らさざるを得ない状況にも陥りました。こういうニュースはTVからは流れません。今のマサイ族が観光に依存している状況なのは、この本から伝わります。お客さんがこない。来て欲しい。でも感染は怖い。まさに今の日本と同じではありませんか。

しかし、「マサイ通信」では、コロナにまけずマサイ族らしく乗り切る姿も記事になっています。

 

 まとめ

結論からいいますと、本はステップにすぎません。この本を手に取った人が、世界に目を向けるきっかけとなるステップです。外国の人たちが、日本人がもうちょんまげをしていないことは、日本人の事を知りたいという人しかわからないのと同じように、私達も、目を向けなければ知らないで過ぎていくことだらけなのかも知れません。

 この本は、だたのマサイ族の日常を書いた本ではないように思えます。一人の日本人が、一人のマサイ族にスマホを渡しただけで、こんなにも情報を得ることが出来ることが証明されています。そして、スマホがあれば、何千キロ離れた人と、ケンカをしたり、笑いあったり出来るのです。そんなことを考えただけでワクワクしてしまう本です。ぜひ、読んでみてください。

 

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。