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【漫画感想】 緊急事態宣言延長の中 勇気をもらう漫画 その名は『自殺島』

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 こんにちは NANDEMO編集部 あまたつです。

 

コロナ禍の中、もう少しここが踏ん張りどころ。ニュースでは繰り返し流されます。

緊急事態宣言延長で気持ちが折れてしまった人も少なくないかもしれません。

コロナの影響をあまり受けない場合もありますが、直撃の場合、結構ひどいものです。

私自身もコロナの影響をもろに受け、かなりの減収になりましたし、いつリストラされるかわからない現状です。

私はまだいい方でしょうが、世の中には、急に部屋を出ていかなければならない状況になってしまい、自ら命を絶ってしまった人がいる、という事をニュースで知りました。

コロナ死か自殺か。重すぎる問題で答えが出ません。

 

 そんな中、思わず手に取ったのがこの漫画です。私が自殺を考えるなんてことはないと、今は思っていますけど、よく聞く芸能人が自ら命を絶つニュースをみると、自分がどんな精神状態陥るのかはわからないとすら思います。

そこで、今回は、自殺という重いテーマを題材にした漫画をピックアップさせて頂きます。

 

 

生きる意味を考えるからこそ、今 『自殺島』 森 恒二

 作者紹介

この漫画は2008年から2016年まで、ヤングアニマルで連載されたものです。単行本は14巻まではジェッツコミックスで、15巻以降はヤングアニマルコミックスで刊行され全17巻で完結しています。

作者はサバイバルのジャンルを得意とする「ホーリーランド」で有名な森恒二さんです。日大藝術学部をご卒業されました。同級生に私の大好きな漫画の一つである「ベルセルク」の作者、三浦健太郎さんがいらっしゃいます。ご一緒に漫画を書いていたそうで、まさに才能と才能が切磋琢磨なされているすごい状況だったと思われます。

作者がこの作品を書こうと思ったきっかけ

この漫画に描かれているサバイバルシーンや、狩りのシーンは凄くリアルにあふれています。そのわけは、作者の森さん自身が実際に狩りをしたり、自然の中で生活した事を元に書かれているからだそうです。実際、森さんはかなり屈強なお体でいらっしゃいます。

そんな森さんがこの作品を生みだした理由をこうおっしゃいました。

自殺者が増えていく状況の中で、実際に自分自身も死を考えた事があり、身近な人が自殺したりして、何か出来ることがないか考えました。そして、自分が書かなければいけないと、心がつきうごかされました

簡単なあらすじ

医療費その他経費削減の為に、自殺を繰り返す自殺未遂常習者を、ある島に政府が送り込む島「自殺島」があるという設定の話。

その島に送り込まれた人達は、法律上、もう死亡したものとして処理されてしまう。

主人公のセイもまた、自殺未遂を繰り返し「生きる義務」を放棄したものとして、島に送られてしまう。しかし、その島に送り込まれてはじめて死と真剣に向き合い、同じように島流しにされた人達と共に、この島で生きていくストーリーです。

 

 

ポイント

この島は、法律も何もありません。何をしても罰はありません。もちろん死ぬ事も自由な島なのです。

しかし、主人公のセイは、死ぬ事に踏み切れません。すぐ隣にある死と向きあいながら、死に対する恐怖を感じます

そして生きる事を選択していく。つまり、死ねなければ、生きていくしかないと自覚します。

生きるという意味

この物語は、自殺島という特殊な環境の中で、生きる意味を考え続ける人たちで出来ていますその、いつでも死ねる状況での、登場人物達の変化は、今もがき苦しむ自分の姿を重ねてしまいます。

私自身、なぜ生きるのかと、子供に聞かれた時、死んだら周りの人たちが悲しむから、と答えた事があります。

 しかし、違ったんじゃないかとも思います。生きたいから生きていくんじゃないでしょうか。明確な答えはまだ出ていません。

狩り

この話しでは、生と死がキーワードになっていますが、主人公セイが、最初に鹿に会うシーンがあります。鹿が食料になる事を忘れてしまう程、セイは鹿に圧倒されてしまいます。その、生気に満ちた存在感、心臓の音まで聞こえてくるような「生」そのものと出会うシーンです。すぐに逃げてしまった鹿がセイは、頭から離れません。その鹿の肉を食べたいからという事ではなく「もう一度、あの生気に満ちた存在に触れたい」という気持ちからでした。

生きる事とは何かはまだ解りませんが、何か「生」を求める本能が人間にはあるのかもしれません。

 

まとめ

作者の森さんもインタビューで、死んでしまいたいという深い闇にとらわれた時は、目の前にいる人の事だけを考えようよ、とおっしゃっています。

先行きの不安などの、はっきりと見えない闇を感じたら、まずは足もと、そして目の前にある物を大切に思うだけでいい、そんな事を教えてくれます。

 この本は、自殺を考えてしまう人を止めるとか、軽々しい言葉はこの漫画では使われていません。なぜなら、この物語が死を考え、苦悩する人たちを慰めるための話ではなく、目の前の生に対し、必死にしがみつく人間の為の物語だからではないかと思います。だから、私が読み終わった時に、暗い気持ちではなく、前を向く気持ちになれたのだと思います。そういう漫画です。ぜひ、いろんな方に読んで頂きたいと思います。

 

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解約はいつでもOKだそうですので、ぜひ31日間無料トライアルで読み切っちゃってください。

 

 

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

 

 

自殺島のスピンオフ 無法島もオススメです。